意外と簡単に取れる?船舶免許の取得難易度について解説!

公開日:2022/08/15  最終更新日:2022/09/12


エンジン付きの小型船舶を操縦するには、国家資格の小型船舶操縦免許証を取得する必要があります。身体検査・学科試験・実技試験のすべてを合格して、ようやく取得することが可能です。国家資格と聞くと難易度の高い試験に思えますが、実は取得しやすい資格でもあります。今回、小型船舶操縦免許証(船舶免許)の取得難易度について解説します。

船舶免許の取得難易度

船舶免許(小型船舶操縦免許証)には、いくつか種類があります。資格内容の違いと取得難易度は、以下のとおりです。

特殊小型船舶操縦士の難易度

水上バイクの操縦免許であり、マリンスポーツを趣味とする方から人気の高い資格です。水上オートバイ免許と呼ばれることもあります。満16歳から受験可能です。学科試験の内容の9割程度が、過去の試験から出題された問題です。したがって、難易度は比較的低く、独学でも十分取得できます。2020年の合格率は96.5%であり、過去問題を繰り返し解くことで取得できるでしょう。

二級小型船舶免許の難易度

船舶免許(小型船舶操縦免許証)のなかで、もっともベーシックな資格です。総トン数20トン未満のボート、または24メートル未満のプレジャーボートを「湖・川・海岸から5海里(約9.2キロメートル)」の範囲で操縦できます。満16歳から受験可能です。実技試験は車の運転免許を所有している方にとっては、難しくない程度であり、学科試験では基礎的な問題が中心です。2020年の合格率は97.4%と多くの方が合格しています。

一級小型船舶免許の難易度

船舶免許(小型船舶操縦免許証)のなかで、もっとも難易度の高い資格です。総トン数20トン未満のボートやクルーザーなどを区域制限なく操縦できます。ただし、100海里を超える区域や外洋によっては、制限が設けられることもあります。満18歳以上から受験可能です。2020年の合格率は92.5%であり、三角定規を使用して作図をするといった、作図・計算できる知識を学ぶ必要があります。

船舶免許試験の具体的な内容

船舶免許(小型船舶操縦免許証)の国家資格を取得するには、3つの検査を合格する必要があります。それぞれの詳細と合格ラインは以下のとおりです。

身体検査

船舶免許(小型船舶操縦免許証)では、共通した身体検査が行われています。検査内容は視力検査・色覚検査・聴力検査です。メガネやコンタクトレンズでの矯正や補聴器の使用が認められているため、難しい検査ではないといえます。

学科試験

資格によって、学科試験内容が異なります。特殊小型船舶操縦士は全28問のマークシート式です。合計26問以上かつ分野ごとの合格基準のクリアが求められます。二級小型船舶免許は全50問のマークシート式です。合計33問以上、かつ分野ごとの合格基準のクリアが求められます。一級小型船舶免許は一般科目全50問と上級科目全14問あり、一般科目合計33問以上、かつ分野ごとの合格基準のクリアと上級科目合計10問以上、かつ分野ごとの合格基準のクリアが求められます。

実技試験

特殊小型船舶操縦士は、定員3名の水上バイクを使った約20分の試験が実施されます。小型船舶の取扱いと操縦がチェック対象です。二級小型船舶免許は総トン数5トン未満で、長さ4メートル以上9メートル未満の滑走型船を使った、約1時間15分の試験が実施されます。蛇行運転・着眼や人命救助・コース周回といった基礎スキルがチェック対象です。一級小型船舶免許は総トン数5トン未満、長さ4メートル以上9メートル未満の滑走型船を使った約1時間15分の試験が実施されます。二級小型船舶免許の実技試験の内容に加え、後進・方位測定などがチェック対象です。

船舶免許の取得方法

船舶免許(小型船舶操縦免許証)を取得方法は2通りあります。

1つ目は、指定試験機関にて身体検査・学科試験・実技試験を受験する方法です。自身で学習する必要があるものの、努力次第で短期間での免許取得ができます。小型船舶の操縦知識がある方におすすめの取得方法です。

2つ目は、国家試験免除となる教習を受ける方法があげられます。登録小型船舶教習所で一定期間にわたる講習を受講し、最終日に行う修了試験を合格することで、指定試験機関での国家試験が免除されるのです。後日、身体検査に合格することで免許が取得可能になります。登録小型船舶教習所によっては、受講料や講習にかかる日数が異なりますが、まとまった日数が必要です。とはいえ、小型船舶の知識に自信のない方や、実技などを含め、じっくり学びたい方にはおすすめの取得方法といえます。

また、旅客船や遊漁船といった人を運送する小型船舶の操縦を希望する方は、別途、特定操縦免許が必要です。あくまでも、個人で楽しむ範囲での免許だということを留意しておきましょう。上級船舶免許を目指したいのであれば、いくつか免除項目があることも覚えておくとよいでしょう。たとえば、二級小型船舶免許を取得している方が一級小型船舶免許を取得したい場合は、学科試験の一部と実技試験が免除されます。うまく免除制度を利用すると、スムーズに免許取得できるでしょう。

まとめ

船舶免許(小型船舶操縦免許証)の試験内容について解説しました。すべての資格で合格率90%を超えているため、決して難しい資格ではないといえます。とくに、普段からマリンスポーツを楽しんでいる方には、新しく学ぶ内容も少なく済むかもしれません。自身の知識や性格を考慮し、指定試験機関受験による取得か、登録小型船舶教習所に通っての取得かを選択しましょう。

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